大阪松竹座 二月大歌舞伎
5日の夜は大阪松竹座で歌舞伎を楽しみました。初めて入りました。東京より若干和服の方が目立ったような、・・・・東京との比較になってしまいますが、
筋書きは大判で装丁も良く、紙質、写真とも東京より良いです。今回が特別なのかどうかはわかりませんが、筋書の割引券を持っていましたので「これは筋書きですか?」と思わず聞いたぐらいの良い出来栄えでした。
イヤホンガイドは東京で使っていたカードがそのまま使えました。
夜の部の演目は、通し狂言“盟 三五大切(かみかけてさんごたいせつ)”です。赤穂浪士の不破数右衛門の物語で忠臣蔵外伝と云ったところです。ただし不破数右衛門(芝居の中では薩摩源五兵衛)が仇討で5人を殺し、さらに自分をだました芸者おも斬り殺すという凄惨な仇討劇です。芸者を殺すシーンはこれでもかという執拗な演出です。
良くも悪くも江戸時代の匂いが強い作品で、私は芝居に入り込むというより江戸という時代背景を強く感じていました。仇討された芸者は、実は数右衛門と知らず数右衛門を助けるためにだましたのです。こうしたストーリーは「なるほど鶴屋南北」と云う感じですし、惨殺シーンは、さしづめ江戸時代のワイドショー的取り上げ方だったでしょう。さらに不破数右衛門にとっては迷惑な作り話なのでしょうが、忠臣蔵人気にあやかった作品として興行的にも良かったのでしょう。芝居より江戸時代を楽しみました。
帰りに「良い芝居だったね」と話している方もいらしたし、私の見方は、芝居の出来とは別の見方です。
仁左衛門さんはやっぱり存在感がありますし、芝雀さん、段四朗さん、愛之助さんも良かった。
ロビーにかかっていたベルナーレ・ビュッフェ作“暫”
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