赤穂浪士・寺坂吉右衛門の墓その3
九州から帰京して、寺坂吉右衛門についてもう少し知りたくなり、調べました。で、びっくりです。吉右衛門の信頼できるお墓は東京都港区にあるというのです。
吉右衛門は大石の縁者のつてで(港区)曹溪寺の寺男になり、さらに山内家に仕え、1747年83歳で亡くなったとのことです。戒名は節岩了貞信士。
私が訪れたのは2008年11月1日のことでした。参拝したい旨申し上げた所「参拝はお受けしていないのですよ、でもせっかくおいでになったのだから」とOKを出してくれました。
山内家の墓の前に赤穂義士の石碑と顕彰碑がありますのでわかります。
お墓そのものは“山内家”とだけ刻まれています。
九州の八女と云う遠いところではなく泉岳寺のそばで眠っています。
寺坂吉右衛門のお墓と称するものは、ここで紹介した以外に全国に5か所以上あります。赤穂浪士という知名度と討ち入り後の人生が詳らかでなく、吉右衛門になり済ました人物が何人もいたということです。八女市でもまんまと吉右衛門になり済まして人生を送った男がいて、多くの人がだまされたということです。私もその一人になるところでした。
寺坂吉右衛門の離脱については諸説ありますが、逃亡説には首をかしげたくなるというのが私の見方です。それと、キチエモンと呼ばれていますが、どうしてキチウエモンではないのでしょうか?ここもちょっと引っかかります。
映画の公開もあって、お墓に参りたいという人は多いかと思うのですが、曹溪寺はどう対応しているのでしょうか?ちょっと気になります。
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