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“東大寺大仏”展

上野の国立博物館の“東大寺大仏”を見てきました。先月の奈良旅行で転害門に興味を持ったので、何かヒントはあるのかな?と思って見ていました。756年の東大寺の図では、「転害門」ではなく「佐保路(さほろ)門」となっていました。本来こちらの名称の方が自然だと思います。転害とは「碾磑(てんがい)」で石臼のことです。何か特筆に値する石臼がこの門の近くに合ったようなのですが、展覧会では転害門にはまったく触れられていません。ただ、食堂(じきどう)跡から出土した碾磑の欠けらが出品されていました。
天理参考館で東大寺山古墳出土の2世紀の銘が入った剣を見てきました。また、大仏様の膝下から陽宝剣、陰宝剣が1250年ぶりに発見されて話題になりました。今回展示されている剣にも銘の可能性があるのでは、という向きもありましたが、剣の背中ならば可能性は少ないだろうと感じました。

正倉院宝物から、大仏開眼供養会の時に瞳を描いた筆と墨、それに筆から引かれた”ひも”が色鮮やかなまま出品されていました。天皇、皇后もこのひもに手を添えたものです。開眼の時の臨場感が1200年超の時空を超えて伝わってきました。見ごたえのある展覧会でした。

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1階には大仏の右手の実物大レプリカがおいてありました。

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