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玉音放送のレコード盤

今年もまた終戦記念日がやってきます。愛宕山のNHKの放送博物館に皇居で録音されたポツダム宣言受諾と無条件降伏の詔勅が録音されたレコード盤が保存されています。

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劣化を防ぐため窒素ガスが充填されたケースに保管されています。

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その横に昭和天皇が自身で玉音放送を聞いたラジオも展示されています。ラジオはアメリカのRCA・ビクター製です。戦中は英語は敵性語なので使ってはならないと、英語は使用禁止にされスポーツの用語も日本語に置き換えられました。それなのに天皇が聞いていたラジオがアメリカ製って、いったいなんだろう。と思いました。
天皇自身がどうのではなく、軍部の幼児性・あほらしさが・・・「あほらしさ」では本来かたずけられないのですが、・・・怒りがあらためてこみ上げてきました。
アメリカでは、「日本の暗号を解くため、そして戦後勝者となって日本に行くからと日本語の教育を受けた将校が少なからずいた」との話とはあまりにも対照的です。

ポツダム宣言受諾に際し、政府がこだわったのが「国体護持」 このことに時間が費やされてその間に一体何十万人の命が失われたのか! 単に軍上層部自身の保身の理由づけにされたのだろう。
NHKの放送で“アッツ島玉砕”など、玉砕と美化していかに兵卒の命をないがしろにしたのかを検証していたけれど、エリート軍幹部のあまりの自己保身には怒りいっぱいです。「生きて虜囚の辱めを受けるな」の戦陣訓でいかに多くの永らえるべき命が失われたのか!戦陣訓を出した張本人の東条英機が自害しそこなって捕縛されるなんて、あってはならないこと。A級戦犯は連合軍が決めたことだけれど、国民からすれば超A級戦犯に間違いない。
終戦記念日に際して、こうした思いを新たにすることに終戦記念日の一つの意味があると思う。

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昭和天皇が戦後見ていたテレビも展示されていました。こちらもやはりアメリカ・RCA製でした。舶来品なんですね。
“レコード盤”も“舶来品”ももう死語になりつつありますね。時の移り変わりを感じます。

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