日本最初の金貨 開基勝宝(開基勝寶)
上野の国立博物館では、時としてすごいものがさりげなく展示されていることが良くあります。貨幣の富本銭や和同開珎と並んで開基勝宝の金色が目に飛び込んできました。国立博物館は半年ぐらいで常設展示も陳列を代えます。何年か前にも見た気がしますが、今月初めに行った時、金の鮮やかさが富本銭などの銅銭に比べて際立ったので「金貨の輝きは年月を超えてすごいな」と強く印象に残りました。
「日本最古の金貨だろう」ぐらいに思っていたのですが、昨日図書館で本を見ていると藤原仲麻呂(=恵美押勝)が鋳造した金貨とありました。びっくりです。さらに“開基勝寶”の文字は吉備真備の筆との説もあって益々驚きました。何カ月か前のNHKドラマ“大仏開眼”の時代の物です。金貨と大仏に張り付けられた金、それに大仏の銅と銅貨・・・・・この時代の貨幣の持つ意味が現実感を持って感じられてきました。
そんな思いを持って、もう一度この金貨を見たいと思いました。
まったく時の経過を感じさせない輝きの開基勝寶
日本最古の貨幣“富本銭”
”和同開珎”私が学校で教わった時は“日本最古の貨幣”でした。
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