“2019年ラグビーワールドカップに向けて”byジョン・カーワンHC
13日午後7時より、麻布区民センターで“2019年ラグビーワールドカップに向けて”と題して、講演会が開かれ、ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチが講師を務めました。選手として2回ヘッドコーチとして2回の出場経験から話を始めました。
オールブラックスの選手として出場した第1回大会のスコットランドとの準々決勝戦の前にヘッドコーチのブライアン・ロホアがロッカールームに入って来て「こちらの手にあるのは(勝って)準決勝の会場へ行く航空券、そしてこちらは、(負けて)ニュージーランドへ帰る航空券で、こちらしかいらないというのは、これまでの100年の伝統を無にしてすべてを失うことだ。」と言ってニュージーランドへ帰る航空券30枚を放り投げた逸話を紹介しオールブラックスにもプレッシャーがあったことを語りました。そして同じ第1回の90m独走トライの時は、木をあいてに練習した成果で、練習通りのことができ、イタリアの選手が木に見えた。と経験を語りました。名高いトライですが、このトライが氏にとって一番最高であったとは思っていはないとも話していました。この逸話は氏の著になる“勝利がすべてを変える”に書かれていますので私は知っていましたが、航空券を投げ捨てたことは本には書かれていません。「そこまでするのか?」という気持ちがあったからなのでしょう。
この次にイタリアのヘッドコーチの時の話が続き、次に2019年のワールドカップに向けて、「日本はすばらしいシステムを持っている。①選手全員が日本人になるよう高校生、大学生の育成・・・・千人を一万時間鍛えれば百人のワールドクラスの選手が生まれる。②大学ラグビーの競合が少ない。大学生がトップリーグへ上がった時の即戦力が少ない。もっと競った試合を多くしなければならない。③トップリーグの成長が必要」との持論を展開しました。
1時間の講演の後に質問時間がありました。「日本代表監督の次はオールブラックスに携わるのでしょうか?」
JKの返答「オールブラックスのコーチになることはありませんし、ニュージーランドの土を踏むこともできないでしょう。なぜなら、来年のワールドカップで日本がオールブラックスを破るからです。」
氏のラグビーに対する深い造詣と愛情あふれる話を、時にユーモアとジョークが入り、カーワンヘッドコーチの魅力を感じた楽しい時間でした。遅くまでファンに囲まれていました。
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