五月花形歌舞伎 助六
先月の歌舞伎座のさようなら公演では、昼の部は良い席が取れたのですが、夜の部はあまりよくない席で、花道での助六をじっくり見ることはできませんでした。嫁さんがしきりに「肝心なところが見えなかった。」と何回も言います。私からすれば「別の日にしたならもっと良い席が取れたのだろうけれど、だけど、取れただけでも感謝して欲しい。」という気持ちでしたが、何回も言われたのでリベンジで「海老蔵の助六でどうだ!」と新橋演舞場に行きました。
2週間の間に団十郎と海老蔵の助六を見ました。歌舞伎は型ですのでまったくの素人の私が見ても違いはわからないだろうと思ったのですが、「いやいや、団十郎が良かった!」というのが感想です。違いがわかった事にちょっと驚きました。
月初めなのでまだ出来が良くなかったのか?通の人が「先代は・・・。」と比較するのがわかる気がします。逆にいえば役者の成長を見るのがファンなのでしょう。しかし、比較される役者は大変ですね。
“水入り”の場面まで掛ったのは、22年振りだそうです。天水桶の水にはびっくりです。これは若さがなくては大変でしょう。
助六を演じるのが団十郎、海老蔵のときのみです。
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コメント
平賀様
コメントありがとうございます。
セリフのテンポの良さは感じました。平賀さんのおっしゃる「台詞のキレ」でしょうか。
これから沢山見て、勉強してゆきたいと思います。
投稿: 最前列 | 2010年5月 8日 (土) 21時12分
助六役の比較で言えば、間違いなく海老蔵の方がいいですよ。
技術的には台詞のキレと所作の大きさ。
団十郎は妙なアクセントが生涯抜けませんね。
葛飾生まれの母親の影響でしょうか。
助六は親の仇を探す10代のヤンキーです。
11代目のカミソリのような家の芸を継いでいるのが現海老蔵です。
投稿: 平賀 | 2010年5月 8日 (土) 18時06分