燕子花(かきつばた)図屏風
根津美術館で、館蔵の琳派コレクションが一挙公開されています。その中の中心が言わずと知れた光琳の燕子花(かきつばた)図屏風です。
「左右隻の対照も計算しつつ、リズミカルに配置された燕子花がみごと」というのが評価です。専門家が言うので、その通りなのでしょう。ですが、個人的な感想を言えば、何か落ち着かない感じがしないでもありません。特に左隻は茎が大きくカットされ、右隻とは対照なのですが、悪く言えば花がさらされているようです。
絵画は真正面から見るものですし、屏風も当然正面から見るものですが、屏風は斜めから見ると違った絵になることがしばしばあります。この屏風も向かって右側から見ると全体が安定した絵になります。右側から見た左隻を載せます。
右隻もふくめて全体の雰囲気が変わります。お試しになってはいかがでしょうか。
| 固定リンク
「展覧会」カテゴリの記事
- 鳳輦(ほうさん)&新指定国宝・重要文化財展(2023.02.03)
- 石田三成所持の刀(2023.02.03)
- 面構 片岡球子 展(2023.01.19)
- 『書物で見る 日本古典文学史』展(2023.01.13)
- 「兵馬俑と古代中国」展(2023.01.04)
コメント