書評“江戸図屏風を読む”
ちょっと手に入りにくい本は、当然、通販で買うことになります。通販で買うのは少ないのですが、書評の投稿をメールでフォローされます。今回は結果的に辛口になってしまいましたが、以下の内容で投稿します。こんな内容でも掲載されるのかなあ?
本書の解説項目は、描かれた景観、人物、物、それに過去にどのよに理解されてきたのかとなっています。屏風の中央に描かれている江戸城に関する解説はきわめて少なく、城外の解説が主体です。これは、屏風そのものが軍事機密である江戸城に関して提供している情報が少ないということで、当然ではあるのですが、お城に関する解説を期待する向きには、この点は留意しておかなければならないでしょう。
“前書き”で「執筆者間の調整は必要最低限にとどめた。」とあるので、重複の解説(見解の違いは若干あるにせよ)織り込み済みで読み始めましたが、最低限の調整さえなされていないのでは?と思いたくなるような、編集に対して不満を感じました。また、写真と解説の連携が悪い個所が結構あり、読書スピードが落ちます。この点も不満です。価格(2310円)に見合う編集になっていません。
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