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堺港攘夷始末(大岡昇平)読了

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この本を買ったのが1月末でした。amazonからレビューを書いてという誰にでもくるメールがかなり前に来ていましたが、400ページもあり、候文の引用が多く、読むペースが上がらず、「レビューの催促が早いのでは?」という感じでした。この本だけを読んでいたわけではないのですが、2か月かかってようやく読了しました。大岡昇平氏の遺作ですが、氏の渾身の筆が感じられます。以下レビューです。
堺事件をとりあげた小説です。慶応4年、堺でフランス水兵11人を土佐藩兵が殺害し、発砲した土佐藩士の中で、くじ引きで切腹する人を決め、さらには20人の切腹を途中の11人で中止するなど、苛烈な運命をたどった藩士を丹念に史料にあたり、そして史料批判をしながら追ってゆきます。小説というより論文の趣があります。「事実を出来る限り正確に再現する」姿勢が貫かれています。
森鴎外の「堺事件」は1時間もあれば読めますが、こちらは、史料の引用が多く、かなり歯ごたえがあります。この本を読んだ後は、鴎外の「堺事件」がかなり淡白で物足りなく感じられます。堺事件に関心のある方にとって、知りたいことは網羅されているのではないでしょうか。

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