大阪狭山池(博物館)
埼玉には狭山市がありますが、大阪にも狭山があります。市名は大阪狭山市です。飛鳥時代に作られた日本最古のダム式ため池があります。古代の土木技術の水準とはどんなものだったのか、知りたくて“狭山池博物館”に行ってきました。
616年という実年代が知られた木材で施設が作られています。今から1400年前に東京ドーム4,5個分の広さのため池を作ったのですからすごいものです。古墳を作った技術が継承されているのでしょう。生で見れて良かった。 堤防の断面のはぎとり地層がどーんと展示されています。なんと高さが15メートル超、幅が62メートルで5回建てのビルに相当します。この地層から飛鳥時代から奈良、鎌倉、江戸時代、そして現代の改修の跡がわかるようになっています。地震の痕跡もあります。
古墳は勿論お墓ですが、古墳の周りの濠は古代から農業のため池の役割も果たしていました。ため池の役割も併せ持つ古墳が造られなくなってからこの池(ダムといってよいでしょう)が作られたというのは納得です。ジオラマでこの池の灌漑範囲の広大さと古墳の濠にも水が供給されていることがよくわかります。
安藤忠雄さん設計のこの博物館。水を意識させるようになっています。良いのですが、初めて行った人はどこから入るのか?ちょっとまごつきます。
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