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“トリノエジプト展”と“黄金の都 シカン展”

8日は、上野の“トリノエジプト”展へ行ってきました。目玉展示はツタンカーメンの像です。混んでいました。
棺の展示が多かった。女性の木棺を盗んで自分の棺にしたという男性の棺の展示がありました。まさか、ご自身が生前に盗んだわけではないのでしょうが、死後の世界も安心できません。木棺に「目」を描き棺の中から魂がこの世を見るようにした木棺が目を引きました。
それにしてもこれだけ棺を見てゆくというのも妙な感じがします。

今月初めに、やはり上野で開かれている“黄金の都 シカン”展を見ました。8日のエジプト展と違って空いていました。展示としては、シカン展の方がずっとまさっています。
シカンは南米のインカ帝国に先行するアンデス文明です。南イリノイ大学の日本人考古学者の島田教授が発掘し、世に知らしめました。忘れ去られた一つの文化を世に紹介した大きな功績をあらためて認識しました。マチュピチュで知られるインカ帝国は日本では鎌倉から室町時代で、シカンは平安時代にあたります。一つの墓から金を中心として1トン以上の金属が出土するなど、まさに黄金の文化です。
トゥミと呼ばれるナイフが数多く展示されていました。立派な装飾を施したものから簡単な作りのものまであります。それらは墓に生贄として埋められた人ののどを切った道具です。犠牲になった人々の恐怖を思い、心が固まりました。
遺跡全体の中で発掘されたのは1%だそうです。ピラミッド型の宮殿の主体部の発掘はこれからです。近い将来大きな発見がもたらされるでしょう。

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