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クレオパトラの鼻は高くなかった

NHKスペシャル第3集“エジプト発掘”は「トルコの遺跡から発掘された墓に葬られた遺骸がクレオパトラ(7世)の妹=アルシノエであることがわかった。」

アルシノエの遺骨から彼女は白人とアフリカ系の混血であることがわかりました。白人として想像されていたことから「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていただろう」となったのでしょうが、実際は違っていて鼻はそう高くなかった。ということのようです。最もこの「クレオパトラの鼻が・・・・・」は日本でいえば江戸時代、クレオパトラの死からおよそ1600年後に云われ始めるわけですから、もともと根拠のある話でもなければ、軽く書かれたことが、一人歩きしただけのことです。しかし、先入観と云うのは拭いがたいものがあります。クレオパトラのプトレマイオス朝は古代エジプトと云ってもギリシャによる征服王朝ですから、私は王家は純粋ギリシャ人の血筋かと思っていました。
海のエジプト展は、このプトレマイオス朝の時代ですから、遺物にはギリシャの影響が非常に強いものが多かったのですが、ちょっと見方を変えなければいけません。

この「エジプト発掘」シリーズは注目です。第1集ではピラミッドの建造方法に根本的な見直しを迫る説得力ある説が展開されました。第2集では、ツタンカーメンのお妃のアンケセナーメンの棺からミイラが発見されずに、代わりに石が出てきた異常さが当時の激動を想像されるなど、大変興味深い番組です。

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