国宝 阿修羅展に想う(4) 阿修羅像の腕
阿修羅展に行き、あの混雑の中、と言っても時間帯は選びましたが、30分ほど正面から阿修羅像をじーっと見て不思議に思うことが色々湧いて来ました。読みかけていた本をとりあえず、中断して“阿修羅像”に関する本を時間を惜しんで読んでいます。まずは「阿修羅を究める」を読了しました。読み応えのある本です。
私が感じた「阿修羅像の第一の手の右腕が長い」の疑問については、右腕は明治期の修復でつけられたようです。「ようです」というのは右腕が取れていたとはなって無く、腕がない写真が残っていることがわかりました。阿修羅の第一の手は「合掌していないのだ」との説もあります。合掌した手が体の中心線よりずれているどころではありません。興福寺の曼陀羅に描かれた阿修羅像は合掌していないことに引かれた説のように思えます。ただしこれもあくまで一つの仮説の域を出ません。明治期の写真では第一の手のみならず空に向ってあげた腕の片方もないのです。(スケッチを掲げました)
まだ、明治期の修復の様子の詳細な記述にまではたどり着いていませんが、阿修羅像をより知るためのポイントになりそうです。まだ、阿修羅の旅は続きそうです。
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コメント
80万人も訪れた阿修羅展も今日で終わりました。ガラス越し出ない阿修羅とはお別れですが、いかがでしたか?やはり永遠の美少年でしたか?
投稿: 最前列 | 2009年6月 7日 (日) 23時41分
阿修羅像は奥が深そうですね。
最前列さんのブログを読んで
明日行こうと決めました。
時間帯を考え中です。
投稿: のんこ | 2009年4月18日 (土) 08時53分