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国宝 阿修羅展に想う(2) 阿修羅像

090411b2_3 阿修羅像とのご対面は数十年振りでした。その時は、「ようやく会えた」という感動と、横を向いている二つのお顔が「物足りないな」という印象でした。どうしてそのような印象を持ったのか?両脇のお顔をマジマジ見ることができなかったためか?今となってはわかりません。今回久し振りに会って、そのような印象はまったくありませんでした。
再入場も使って、4回ほど阿修羅像の前に立ちました。人の流れが少なくなってからは,真正面から30分近くじーっと見つめていました。瓔珞(ネックレス)の真ん中を体の中心線だとすると。よくよく見ると阿修羅像は、体の前で会わせた手が体の中心線より向って右にずれています。最初にその事に気付きました。さらに見て行くと、お顔は逆に中心線より左に寄っています。お顔はちょっとばかり左(阿修羅像からは右)を向いています。両目の太さも、唇も左右対称ではありません。さらに、向かって左のひじ(阿修羅像の右ひじ)の位置が右より下がっていて右腕のほうが左腕より長いのです。
このことが良く分かる写真はこちらに掲載されています(顔の向きはわかりずらいですが)→http://www.ashura-fanclub.jp/
興福寺からお見えになっていると思われる方に「両手を合わせている位置が体の中心線よりずれている」理由を尋ねましたら「長い歴史の中で火災などの災害が繰り返され、僧が何回も像を担ぎ出したため、ゆがんでしまいました」とのお答えでした。手の位置だけではないので、十分に納得とはいかなかったのです。それが何回も、そして30分近く見つめていた理由です。
第2会場には薬王菩薩立像、薬上菩薩立像という3.6mの大きな仏様もいました。この2体はご本尊の両脇に安置される脇侍ですのでお顔が少し内向きになっています。
阿修羅像は八部衆の中の一体ですので、きっと8体並んだ中で向かって右側に安置されていたのでその位置を十分に意識して作られたのだろうと思います。他の八部衆と会場が違って単独で安置されていたので最初は気付かなかったのですが、阿修羅像は真正面からではなく少し左に寄ったところから拝観するのだろうと思います。帰宅して図録を見ましたが、その事に触れている記述はありませんでした。宿題として他の本にあたってみたいと思います。
なお、先ほどの興福寺の方の説明で、「阿修羅は上方に掲げた手で月、太陽を持っていたと思われるがその他の持ち物と共に失われてしまっています」との説明はとても参考になりました。

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