妙心寺展
20日は、午前、用事を果たし、午後から上野の国立博物館の妙心寺展に行ってきました。平日ですので比較的すいていました。妙心寺の歴史を形作ってきた僧や天皇の肖像画、書。それに障壁画などの所蔵品などですが特に目にとまった展示についての感想です。
国宝「瓢鮎図」・・・足利義持の命によって画僧如拙が描いたもので、ウナギを瓢箪でつかまえるという禅問答を絵にしたものと言われています。これに大岳周崇を始めとする三十一人の五山の禅僧による漢詩が寄せられています。妙心寺の僧はこの中に加わってはいないと説明にありました。漢詩ですからこの禅問答に対する答えではないようです。
次に、豊臣秀吉の子で夭逝した棄丸君の座像、画像、玩具の船、武具、守刀の展示も目を引きました。玩具の船とっいっても棄丸君が乗って引かれた、ゆうに1メートルを超えるものです。それに対して武具は50cmぐらいのかわいらしいもので、この小ささを通して秀吉の悲嘆が見えてくる思いです。豊臣に連なる品々が良く残っているものだと少し驚きました。同じ意味で石田三成の父君の石田正継の肖像画もありました。存命中の肖像画です。良い顔をしていました。
そのほかに、昭和天皇の書、春日局の座像と手紙、飛鳥時代の梵鐘、イエズス会の鐘などが興味を引かれました。水墨画も展示されていましたが、良さというものは私にはよくわかりません。
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