鹿児島旅行記 12 尚古集成館 別館
尚古集成館を出て隣の別館へ向かいました。別館まで見ようという人は少ないようで見学者は誰もいませんでした。建物の半分以上は収蔵庫のようで、展示室は小学校か中学校の教室一つ分あるかどうかの広さでしたが、いきなり関ヶ原の島津軍の敵中横断で討ち死にした豊久の刀傷のある鎧です。ビッグな展示です。徳川家から輿入れした竹姫のひな人形などに続いて、篤姫直筆の和歌や書状です。篤姫ものの実物に初めて接しました。そして展示の最後に、ケースの隅になんと篤姫の、あのおなじみの写真の原板と生写真!これまたびっくり!本館では斉彬の写真原版がありましたが複製でした。写真の原版の保護からすると、そうは展示はできないのでしょうから複製でいたしかたないと思っていました。
受付の女性のところに行って聞きました。「篤姫さんの写真原板の展示に『複製』と書いてないということは複製ではなく本物ということなのですか?」と。女性は落ち着いて「複製ではありません」との答えに感激。「ここの展示替えの期間はどのくらいですか?」と意味不明の質問をしてしまいました。答えは「2ヶ月です。」 おお、ラッキー! また戻ってしげしげと見ました。
旅の終わりにこんなサプライズが待っているとは思いませんでした。
このあと、仙巌園(磯庭園)へ入り、島津氏の御殿へ行ったのですが、ここでは10人ほどがグループとなって案内の方に引率されて見学し、終わりに抹茶をいただくのですが、この席で「皆さん別館へ行かれましたか?」と声をかけました。やはり皆さんお庭へ来ていましたので別館には行ってませんでした。余計なお世話の別館へ行くことをすすめたのは云うまでもありませんでした。
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