大琳派展
今日は上野の国立博物館の大琳派展へ、そこから麻布の曹渓寺へまわりました。
大琳派展では、予想通り風神雷神図屏風の前に人が集まっていました。俵屋宗達と尾形光琳は三ヶ月ほどまえの巨匠たちの対決の展覧会でもお会いしていますので「こんにちは」といった感じで、今回は鈴木其一の風神雷神も加わっているのですが前二者から比べるとちょっと人気はありませんでした。
会場を行きつ戻りつ、図録を求めて一通り眺めて、また、戻り、お腹が空いてきたけど昼食時は会場が少し空くので空腹を押さえこんで、・・・・・・・
なるほど!と唸ったのが、鈴木其一の“秋草・月に波図屏風”です。屏風と言っても縦40cm・横135cmほどの小さな作品ですが、屏風の裏から光が当たると月と波が透かしのように浮かび上がってくるのです。ちょうど夕日や月の光が屏風に当たると月が出てくるようになっているのです。こうした趣向は狩野派では考えにくいように思います。これは図録では表せません。飽きずにしばし見ていました。
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コメント
コメントありがとうございます。
遅くなってごめんなさい。
琳派の斬新性って素晴らしいですね。
まだまだ、発見されていない何かがあるような期待がありますね。
投稿: 最前列 | 2008年11月24日 (月) 22時15分
私も今日行ってきました。遅いコメントで失礼します。
鈴木其一の“秋草・月に波図屏風”は、普通に見て過ぎてしまったのですが、一緒に行った友人に教えてもらって、月と波を見ることができました。
時代を超えた琳派の素晴らしさに感動しました。
投稿: のんこ | 2008年11月15日 (土) 00時53分