宗像大社 高宮 2
私が宗像大社を訪れたのが6月で、その後8月末に「宗像大社・古代祭祀の原風景」NHK出版から刊行されました。
それによると、「驚かされる事実として高宮祭場は、2か所ある。」「現在の高宮は“下高宮”で南西300mの宗像山の頂上に“上高宮”があり、現在の“(下)高宮”は里宮であった。」
このように書いても現地を知らないと何のことやらさっぱりわからないかと思いますが、鎌倉中期以降本来の海の玄界灘から山の宗像山を祭祀の対象に変更があったとする、まさに驚くべき変換がなされていたことになるわけです。
ですから私が見た高宮祭場は「いま、再び古代の姿がよみがえっている」ということになります。
この本、沖ノ島、宗像大社に関して入手しやすい本であることは良いとして、税抜き970円はちょっと高くない?200ページのうち1/4の50ページが著者と夢枕獏氏の対談で、その中で夢枕氏が「滅ぼされた民族が神殿を作っていた場所に新たに神殿を作っちゃう」と「根拠がないんですが、」と持ち出して来ています。対談ですから著者は否定せずに話をずらしてこたえていましたが、こんな対談に付き合わされる読者はうんざりです。余計な紙幅を費やしているだけですネ。
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