ゲリラ豪雨と地すべり(土砂災害) 2
8月29日のゲリラ豪雨で建築1年ほどの家が土砂災害で倒壊したことを伝えましたが、住宅の背後の土砂が崩れて住宅を押し倒しています。擁壁はしっかりしていましたが傾斜地は雑草が生えており植栽などがなされておりませんでした。傾斜地を背後に持つ点では同じ条件の近接した住宅は被害を受けておりません。違いは雑草ではなく林になっていることです。被害を受けた住宅の後背地は造成で木々を切り倒したあと、ほぼそのまま放置された状態でした。
造成直後の航空写真を見ると状況がわかります。写真の赤枠内に7軒ほど住宅が建設されました。木々の保水と土留め効果を無視した人災でした。豪雨による災害でかたずけることはできないでしょう。
住宅を選ぶ際、間取りなどと共に造成にも関心を払わなければいけないことをこの事例は訴えています。
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