童男山古墳の石室
私が注目したのは石室の天井です。写真ではわかりずらいのですが石を積み上げて“アーチ式”となっているのです。岡山県から東の古墳を見て来た目ではアーチ式は珍しく(確実に記憶に残っているのは私は一例のみです)「アーチ式=渡来系」と反射的に思ってしまいます。千数百年を経て石組みがしっかり保たれているのは石積みの設計がしっかりしている証左です。さらに、くりぬき式石棺や朱が残っているなど見応えのある古墳でした。
また、積石塚のようにもなっています。この後訪れた石人塚古墳の資料館で聞いた話では「石は、阿蘇の石で横に割って細工しやすいので多く使われています」という地域性のようです。
徐福のお墓という伝承そのことは明確に否定されるべきです。しかし、そのような伝承がこの古墳を守ってきたことも事実です。そのことまで否定するつもりはありません。この先も守っていただきたいと思っております。
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