亡国宰相 東条英機のメモ
東条英機は、日本の政治史上最低、最悪の指導者である。今回公開されたメモは、いまさら驚くほどのことは何もない。が、怒りがこみ上げてくる。
>>新爆弾に脅(おび)え、ソ連の参戦に腰をぬかし一部条件を付し在りといえども、全く『敗戦者なり』との観念に立ちたる無条件降服を応諾せりとの印象」と政府の“弱腰”を厳しく批判している。
戦局に対するまったくの無理解なのか、現実を直視しようとしないのか。一国の指導者としてあってはならないこと。
>>13日には「もろくも敵の脅威に脅え簡単に手を挙ぐるに至るがごとき国政指導者及び国民の無気魄(きはく)」
自分の意見と違えば遠い戦地に遠ざけたり、召集令状を出したり、憲兵を使ってひたすら保身を図ったことを棚に上げて、何百万人の犠牲者を出した国民に向かっての妄言である。この男には戦略など何もなく、あるのは「一億総玉砕」の言葉だけである。
>>14日には首相時代の秘書官にあてて「大義に殉ぜる犠牲もついに犬死に終らしむるに至りしことは前責任者としてその重大なる責任を痛感する。事ここに至りたる道徳上の責任は死をもっておわび申上ぐる」と自決の覚悟を記している。
事実は、終戦の時に自決せず、アメリカ兵が逮捕に来た時、あわてて自決を図って、果たせず。
自分で自分の始末も出来ない男が「生きて虜囚の辱めを受けるな」と多くの将兵を戦場に送った事実は決して消えない。東京裁判に臨んで「勝者による裁判は認めない」ことを主張したが、それなら、自決を図るべきではなかった。その東京裁判で「東条と意見が対立したのか?」と問われた石原莞爾が「東条には意見がない。意見がないのに意見の対立などない」といったことが想起される。
先の大戦で亡くなられた方々のご冥福を祈ると共に、
「東条英機」を唾棄すべき名前の一つとして決して忘れはしません。
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