司馬遼太郎記念館
5月3日に花園ラグビー場で日本代表戦を応援した帰りに司馬遼太郎記念館に寄りました。ラグビー場のある東花園駅から大阪市内方面へ3駅目の八戸ノ里(やえのさと)駅から徒歩8分です。この駅を一体何回通過したのでしょう。もっと早く来たかったのですが、ラグビーの試合が終わると東京へ帰る時間が気になってここまで延びてしまいました。
記念館は故司馬遼太郎氏の自宅の一角にあります。門には司馬遼太郎氏ご自身の筆になる表札がかかっています。書斎を見ながら庭を通って行くのですが、書斎は執筆されていた時のままに残されています。
資料館に入ると蔵書が地階から2階の高さまで(11メートル)一気に飾られています。2万数千冊分だそうですが、蔵書は3万冊あるのだそうです。私もほんのささやかな書ですが本棚に納まっています。読み終えた本を捨てたり、古書店に出す気にはなりません。それは、本そのものより、「読書に費やした時間」がお金では買えることのできない大切さに感じられるからです。氏の蔵書の数より、これだけの読書に費やした時間に驚きました。すばらしき作家の前にすばらしき読書家であることが圧倒的な存在感で迫ってきました。記念館には小ホールがあり、久々に映像であの語り口と再会しました。いまさらながらですが、得がたい人を失ったことを思い知らされました。
「敗戦を機に日本人を見つめたい」というのが作家活動の原点ならば、『二十一世紀に生きる君たちへ』は、平易な文章のなかに氏の活動と思いが凝縮されています。
記念館の建物は安藤忠雄氏の手になるものです。司馬遼太郎氏の思いを形にしたが伝わってくる良い作品です。
記念館のHPはこちらです。 http://www.shibazaidan.or.jp/index.html
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