豊中市の古墳
大阪市の北に位置する豊中市は街中に古墳があります。田や畑に囲まれた古墳ももちろん良いのですが、家々に囲まれた古墳も無常を感じさせてくれます。また、身近に存在を感じられてうらやましく思う気持ちもあります。ただ、古墳の写真は多くの場合、雑草の生い茂った小山ですので、実地に見た私はわかるのですが、写真で伝えるのは難しく、もどかしさも感じます。
大塚古墳(直径50mを超える円墳)と御獅子塚古墳(50mを超える前方後円墳)が史跡公園になっています。出土した甲冑や鏡がモニュメントとして飾られ、木棺に使われた槙が植えられ、休憩所が古代住居を模すなど、親しみやすい工夫が随所に凝らされています。
御獅子塚古墳は上段のみ葺石があるちょっと変わった古墳です。西側半分を葺石で復元し、東側を草で覆われたままで、これまた変わった復元の仕方です。 近くには住宅が建ち原型をとどめない古墳や、まったく消滅してしまった古墳まであります。そこに家を建てて住んでいる人はどんな気持ちなのだろうと、ついつい余計なことまで思ってしまいます。
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