ラグビートップリーグ 外国籍選手出場枠増 ①
ラグビー トップリーグは、“来季から公式戦で外国籍選手が試合に出場できる人数枠を、現行の2名以内から、3名以内に、変更する”と発表しました。趣旨は「トップリーグの試合レベルの向上、そして、代表資格を保有する、もしくは将来的に獲得し得る外国籍選手の参加による日本代表の強化、という観点で、来季からの人数枠増を決定した。」ということです。
ラグビーでは、その国の代表選手となるのに国籍は問われません。他のスポーツの代表選手との大きな違いです。代表の条件としては①その国で生まれる②両親、祖父母のうち1人以上がその国で生まれている③その国に3年以上住んでいるなどです。いわゆる“国籍主義ではなく地域主義”と云うことになります。ただし1度ある国の代表になったなら、他の国の代表にはなれないという条件が付きます。
昨年行われたワールドカップにも日本代表として出場した外国籍選手は沢山いました。ジョン・カーワンヘッドコーチに「桜のエンブレム(日本ラグビーの象徴)のために命を賭けられるか」と問われて、「できる」と答えた選手のみが日本代表のジャージを着てワールドカップに出場しました。
その選手が、帰国すると、トップリーグでは外国人枠に入ってしまい、出場機会を奪われると云う事態が起きました。ワールドカップでは、日本代表、帰国すると外国籍選手という矛盾がありました。今回の決定はその矛盾に対する1つの回答となりました。
(写真はフランス・トゥルーズで行われたワールドカップで会場の電光掲示板に掲げられた“桜”と外国籍選手です)
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