ラグビートップリーグ 外国籍選手出場枠増 ②
ラグビーが代表チームに“国籍主義”ではなく“地域主義”をとっているのは、ラグビーが英語圏で世界的な発展を遂げたという歴史的な背景があります。オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどイギリスからの移民が作った国では、移住後の往来もありますので国籍で分けることに意味を見出せなかったでしょうし、イギリスの植民地・統治領でも盛んになりますが、本国と国籍で分ける意味合いは、これまたありません。多くのラグビーファンは、この地域主義を受け入れています。と云うより、これがラグビーの文化です。ですから、試合が終わることを、ノーサイドと云うのもこの延長線上にあります。また、“アフターマッチファンクション”という試合後の両チームによるパーティーが開かれるのもラグビーならではの催しといえます。
昨年のラグビーワールドカップの日本対フィジーの戦いでは、日本は先発選手15人中5人が外国籍の選手でした。試合は35対31のまさに死闘でした。試合後、地元フランスの観客から熱い試合を戦い抜いた両チームに大きな声援が送られました。また、我々サポーターに試合に感激した地元ファンから合コンの申し込みがあったり、係りの方からキャップをいただいたりと、当たり前ですが、国籍など気にする人はいません。
トップリーグでは、私は少なくとも日本代表になった選手は外国籍選手の出場枠の範疇に入れるべきではないと思っていますので、今回の発表に大いに賛同します。
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