閉ざされたワールドカップへの道
日本ラグビーフットボール協会より発表がありました。“ワールドカップ2007日本代表に選出されたグレン・マーシュ選手の日本代表資格について、IRB(国際ラグビーボード)に照会をしておりましたが、IRBより回答があり、同選手の日本代表資格を認めることはできないとの結果となりました。”
◎太田GMのコメント
「本件については、当初、マーシュ選手が持つ、ニュージーランドA代表の出場記録に対し、ニュージーランド協会からニュージーランドA代表は、ニュージーランド代表に準ずるチームではないとの回答をもらっていました。IRBへの照会が遅くなったという我々の不備もありましたが、過去、マーシュ選手と同様の条件で他国の代表資格を得ている経緯もあり、今回の回答に対する不明瞭さは拭えませんし、IRBの対応への憤りをおぼえます。この時期にこのような判断を下されたことは、マーシュ選手の激しいプレーや立ち振る舞いが、日本代表に大きな影響を与えていただけに、非常に残念でなりません」
国の代表選手の条件について、ラグビーでは国籍を条件とはせず、居住年数等で代表資格を認めています。元々英国とその植民地で世界的な発展を遂げてきたため、国籍で代表資格を線引きをすることがなじまないケースがあったという歴史的背景がありました。
フル代表に次ぐA代表や7人制の代表に召集し、青田買いをし、結果的に他国の代表になることを阻害することさえ行われています。(現在はある国の代表になると、他の国から代表になることは許されていません)
マーシュ選手の代表資格が認められなかった事は、戦力的に大きな痛手であることは勿論ですが、それ以上に桜を背負って戦ってき、そしてワールドカップ出場を目前に道を閉ざされたマーシュさんの気持ちを思うと大変残念に思います。
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