エジプト 旅の恥はかき捨て編 Ⅰ
何しろ10年前の話ですので、細かい事は記憶のかなたへ行ってしまった事もあります。しかし鮮明に覚えている事もあります。
冒頭の写真にどこかおかしいと感じませんか?どこがおかしいかは後ほど述べるとして、旅行期間のうち4日ほどはこの格好で歩き廻っていました。そもそもツアーでご一緒になった方が「バザールで民族衣装を買いたい」と言う事で、頼まれて通訳兼交渉役としてバザールへ一緒に行ったのです。勿論、私としてもバザールが好きでしたので喜んで一緒に行ったのです。30人位のツアーでしたが、私の英語力は5番手ぐらいでしたので通訳としてお声がかかることがままありました。ただし、上位4人はバイリンガルどころかトリリンガルもいるほど洗練された英語を話す方です。翻って、私の英語力といえば、知っている単語をSVOC(主語+述語+目的語+補語)とかの順にともかくそれなりに並べて話す程度で、前置詞も不定詞も冠詞もあったもんじゃない。自分の主張・要求は言えるけど、相手の答えは半分しかわからない。わからなければともかく「I don’t know what you say」の連発でした。仕事では「笑ってごまかす」を得意技としてますが、旅行ではわからない事はわからないをはっきりさせています。その方が相手もわかってもらおうと必死になってくれます。
バザールで衣装の価格交渉の通訳(といっても高い、もっと安くしろ程度の英語です)でツアーの友達はめでたく購入したのです。私も自分が買うわけではないので気楽に「高い高い」と大げさなジェスチャーを交えて交渉しました。ところが、ここで買い物は終わらずに、現地の人から「アリババ」だとか「王子様」だとか言われ、ツアーの友人も衣装を買う仲間を増やしたくて一緒に雰囲気を盛り上げられて結局この衣装を買う羽目になったのです。バザールへ行くまでは「何もそんなもの買うことはないのに」と内心思っていましたので、これが本場の本当の「ミイラ取りがミイラになった」でした。(続きます)
写真①はメンフィスのスフインクス、②はアブセールにあるサフラ王のピラミッド
| 固定リンク
「アラブ、トルコ・エジプト」カテゴリの記事
- ザヒ・ハワス博士 講演会(2023.09.27)
- 大エジプト博物館 オンライン研究発表会(2021.04.26)
- エジプトフォーラム26(2017.12.10)
- 中近東文化センターは閉館ではないけど(2013.04.29)
- 中近東文化センター博物館閉鎖(2013.02.17)
コメント
楽しいシリーズになりそうな予感!
生のレポート、楽しみにしています。
投稿: かくさん | 2007年7月 6日 (金) 06時45分