ハトシェプスト女王
古代エジプトのハトシェプスト女王のミイラがほぼ特定されたと報道されました。ルクソールのナイル川西岸で威容を誇るハトシェプスト女王の葬祭殿は、実は、王家の谷から山道(と言っても険しくなくハイキング道のようなもの)を上ってゆくと葬祭殿の裏に出ることが出来ます。ガイド誌では観光客は行かない方が無難となっているのですが、私は王家の谷から上って葬祭殿の裏のまさに絶壁の上に立ちました。眼下に広がる景色はエジプト旅行の中でも忘れ得ない情景でした。私が訪れたのは10年ほど前ですが、その後、この葬祭殿で観光客がテロに襲われ、日本人も10人ほどなくなった悲しい場になってしまいました。
報道では女王のミイラは王家の谷から ハワード・カーター氏(ツタンカーメンの墓の発見者)らによって発見されていたとのことですが、古代エジプト史上最大版図を誇ったラムセス2世のミイラは、王家の谷ではなく、この葬祭殿の近くから発見されています。歴史の皮肉を感じます。また一つ、古代エジプトの歴史が明らかにされるでしょう。
初めの写真は絶壁の上から取りました。2枚目の写真で王家の谷と葬祭殿の位置がわかります。写真をクリックしていただきますと拡大されます。
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