鎌倉(瑞泉寺、永福寺)
夢窓国師の庭園で有名な瑞泉寺は梅、椿、水仙、みつまたの花が咲き、鳥のさえずりかと思いきや蛙の大合唱であった。鎌倉でも人気のスポットである。
鎌倉と言えば、頼朝、頼家、実朝の源氏三代を思い浮かべる方が多いと思いますが、源氏三代の史蹟は数少ない。頼朝の墓は江戸時代に建てられたもので、当時のものではない。その中で永福寺(ようふくじ)跡は頼朝が平泉・中尊寺の二階大堂を模して建立し、頼朝暗殺未遂事件や実朝が歌を詠んだりするなど源氏三代が足跡を残した寺である。鎌倉宮から瑞泉寺に向かう左手に案内板があるがほとんどの方は通り過ぎるか読んで終わりである。国の指定史蹟になっていて、整備が進んで、遊歩道や案内板が整えられつつあるがここまではあまりにも歩みが遅かった。国の指定史蹟になって40年である。世界遺産への登録も視野に入れているようである。畠山重忠が持ち上げた中島の立石は葦に阻まれて垣間見ることはできなかったが汀の石は確認できた。復元がなったなら京都の宇治平等院に似た華麗なる堂宇が映えるだろう。今は、葦と野原である。鎌倉ではリスが観光客のそば近くで枝を伝っていた。
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